グループディスカッションの種類[GD]
はじめに
グループディスカッション(以下、GD)には、大まかに4つの種類があることを知っていますか?
種類によって、気をつけるべきポイントも変わります。
ぜひ、これらを理解してGDに挑んでください。
グループディスカッションの4つの種類
自由討論型
基本的に答えのない問題について自由に討論を行うもの。
学生が意見を出しやすい、一般的(抽象的)なテーマがほとんどです。
例)
・「幸せ」とは何か。
・10年後の〇〇業界はどうなっているか。
ディベート型
テーマについて賛成派と反対派の2つのグループに分かれて討論を行うもの
この討論に勝敗はないので、無理に自分たちの意見を押し付けるのではなく、冷静に判断をすることが大切です。
例)
・朝食はご飯とパンどちらが良いか
・大手企業とベンチャー企業はどちらが良いか
選択型
複数の選択肢から1つを選び出したり、順位をつけるための討論を行うもの
例)
・小学校の教科を1つなくすとしたらどれか?(国語・算数・社会)
・当社がM&Aを行うべき企業はどこか?(A社・B社・C社)
課題解決型
ある事例に対する課題を提示され、その課題の解決法を討論しながら導き出すもの
簡易な資料やデータを企業側から与えられ、それを基にディスカッションを行っていくこともあります。
例)
・売上を2倍にするための施策を考えよ。
・地球温暖化を解決するには?
グループディスカッションのポイント
自由討論型
評価ポイント
・「討論に対する取り組み」を重視しており、結論や答えには重きを置いていないことがほとんどのようです。
(→結論に至るまでの学生の役割、考え方と発言内容、議論に取り組む姿勢、結論を出すためのプロセスなど)
・いかに議論を順序よく行って、最終的にメンバー全員が納得できる結論を導き出せるかがポイント
対策ポイント
・テーマの軸がブレやすいので、しっかりとした定義付けを行う
・抽象的な内容のため、結論だけでなく根拠も合わせて発言する
・制限時間内で効率的に討論できるようにする
ディベート型
評価ポイント
・相手の意見も受け入れる協調性を見ている
・「論理的な意見を述べられるか」「相手の論理の弱点を見つけられるか」といった、論理的思考を重視している
対策ポイント
・自分の意見にはしっかりと根拠を紐付けておく
・しかし、自分の意見を押し付けないようにする
・客観的な視点から、自分の意見を出していくと評価されやすい
選択型
評価ポイント
・「いかに合意形成をするか」「チーム内の意見をまとめて合意案を出せるか」といった経過
・正解はないため、“一番納得できる理由出し”を行うことが求められる
対策ポイント
・多数決は避け、全員が納得する結論を導く
・判断基準を決める
・「なぜその選択をしたのか」という理由を、しっかりとメンバーからヒアリングする
課題解決型
評価ポイント
・時間配分や意見の整理、結論に至るまでの説明力などが問われる。
・「学生の自由な発想」がどのくらいあるかを見ている
対策ポイント
・時間配分をしっかりと行い、効率的に進める
・話し合いの目的を明確化する(課題の解決する範囲を絞り込む)
・軸をしっかりと持ち、話がずれないよう気をつける
・出されたアイデアを整理し、その中から根拠を持って結論づけられるアイデアを選び出す
まとめ
・GDには、4つの種類(自由討論型/ディベート型/選択型/課題解決型)がある
・それぞれのパターンで、評価のポイントや対策のポイントが違う
GDの特徴をつかんで、攻略しましょう!
企業研究のやり方
はじめに
みなさん、企業研究進めていますか?
私は、企業研究の大切さをあまり理解していなくて、全然やらず選考が始まってからバタバタしました。
そのため、企業研究において大切な3つのステップについて、今回書かせてもらいます。
企業研究の3つのステップ
3つのステップは、「知る・比較する・魅力を見つける」です。
知る
全ての企業数は、400万社以上あると言われています。
そのため、
・急成長中のベンチャー企業
・商品の知名度はあるけど、企業名が知られていない企業、などが多くあります。
みなさんが、今知っている企業はほんの一部でしかありません。
企業を知らなかったという理由で、チャンスを逃してしまうのはもったいないことです。
なので、まずは知っている企業数を増やしましょう。
方法
1.自分の興味のある/知っている企業を5社程度挙げる。
2.その5社それぞれの企業と同じ業界の会社を調べて挙げる。
3.上記の1,2を行うことで知っている企業を増やすことができます。
4.自分がその中で興味をもてた業界は3社目、4社目と視野を広げていくと良いでしょう。
そうすることで、自ずと選択肢を増やすことができます。
比較する
自分の知っている企業を増やすことができたら、次は比較をします。
同業の企業は、商品やサービスは同じようなものを提供しています。
しかし、理念であったり、考える切り口、特徴といった細かな部分を比較していくと、違いが見えてきます。
比較する観点の例
・企業理念やビジョン
・職場の雰囲気、社風(チームワーク/個人)
・勤務スタイル
・服装(スーツ/私服)
・教育研修制度 …など
自分の譲れないこだわりの観点なども混ぜて、表で企業を比較することが大切です。
魅力を見つける
表に書き出し比較することで内容が整理され、それぞれの魅力を見つけることができると思います。
このとき、良いと思う部分だけでなく、自分が嫌だと思う部分も書き出してみると良いです。
また、魅力に感じたポイントが、なぜ良いと思ったのか、今までの経験などから理由を考えると良いと思います。
そうすることで、「何に惹かれるのか」「どんな企業で働きたいのか」ということが明確になってきます。
これを行うことで、志望動機も伝えやすくなります。
まとめ
・企業研究は、「知る・比較する・魅力を見つける」の3ステップで行う
・知っている企業に限らず、そこから視野を広げること
・同業の中で、様々な観点から比較をすること
・企業に求める価値観(良い/悪い)を整理する
・そこから、就活の軸を明確にし、説得力ある志望動機に繋げる
経営資源とは
はじめに
今回は、経営資源について説明したいと思います。
企業というのは、経営資源を有効に活用し、社会が必要とする商品やサービスを提供し、利益を上げる、社会に貢献することを目的とした組織です。
そのため、企業研究をする際にも、これらの点を抑えることは大切です。
経営資源とは
経営資源というのは、「ヒト・モノ・カネ・情報」を指します。
◯ヒト
・その会社で働いている社員のこと
・会社の成長に関わっている人々(協力会社など)
・会社を経営する上で根幹の部分
◯モノ
・その会社の中で所有している物理的なもののこと(製品・サービスや機械、設備など。)
→物質的資源が豊富であると、生産性が上がるが、多すぎて無駄なものがあるのも良くない
◯カネ
・現金だけでなく、株式や債券なども含まれる
・他の経営資源「ヒト・モノ・情報」には、カネが必要(人件費や設備投資など)
◯情報
・会社の中で持っている無形財産のこと
・ノウハウ、特許、著作権、顧客データなど
しかし、ここに「時間」が入るという考え方もあります。
◯時間
・企業の成長速度
・事業展開や事業の拡大などの意思決定にかかる時間
・商品をリリースするまでにかかる時間
これらが組み合わさることで、企業は成り立っています。
まとめ
それぞれの企業の収益性や安全性、成長性を比較できる資料を作成し、全体を俯瞰することで、それぞれのビジネスの価値が見極められます。
業界によって、ビジネスで大きく関わる部分も異なるので、それらも含めて考えてみると良いと思います。
志望動機[ES]
はじめに
今回は、3大質問の志望動機についてです。
志望動機で大切なことは何か。
それは、その会社で働くことへの熱意や覚悟をしっかりと持っているかどうかです。
そして、志望動機を書く際にチェックすべきことは、“自分の志望する企業の価値観”と“過去の経験で自分が大事にしてきた考え方や姿勢、価値観”が合致しているかということです。
志望動機の書き方
志望動機の具体的な書き方の流れを説明します。
ここでは、自己分析のブログで書いた、「Will・Can・Must」を使います。
①今後やりたいこと(Will)
・どんな仕事をしたいか
・自分の就職活動の軸
②その考えに至った背景/自身の強みが発揮された経験(Can)
・自己PRで強みについて話しているため、簡潔で良い。
・字数制限で余裕がない場合は書かなくても問題ない。
③そのとき感じたこと
・どんなことにやりがいを感じるのか。
・経験からどんな仕事につきたいと思ったのか。
④なぜこの業界を志望しているのか
・多くの業界がある中で、この業界に魅力を感じた理由
⑤その中でなぜこの会社なのか(Must)
・競合他社との比較(商材・サービス)
⑥どのように活躍したいか
・どのように志望する会社や仕事で関わるお客様に貢献していきたいか。
①〜③は自己分析から語ることのできる部分、④〜⑥は業界・企業研究から語ることのできる部分です。
NGな志望動機
・企業の〇〇に共感したから
→根拠がない。(具体的にかけるのであればOK)
・ただその企業を褒めるだけ
→企業は営利団体であるため、利益を求める考えをしなければいけない。
・使い回しができるもの
→この会社でなくても実現できるのではないかと思われる。
※その会社でなければいけない理由を述べる必要がある。
・〇〇が好きだから-それを通して、お客様を幸せにしたい
→✖️もともと〇〇が好き。(生まれた時から?)
→⭕️いつからそう思っていたのか、経験やきっかけをもとに書けば良い。
(強み・価値観が合う)
まとめ
志望動機を書く上で、自己分析と企業研究は欠かせません。
また、多くの企業がある中でその企業でなければいけない理由をしっかりとアピールできるようにしましょう。
自己PR[ES]
はじめに
前に、3大項目の「学生時代力を入れたこと」について書かせていただいたので、今回は「自己PR」について書きたいと思います。
自己PRが必要な理由は、“社会で活躍できる人材であるか”を見極めるためです。
そこで、「自分の良さに気付いてもらうためのアピール」「自分を表現すること」が必要になります。
何を、どのようにアピールしたら良いか以下で説明します。
自己PRで伝えるべきこと
まず、企業に伝えるべき5つの強みというものがあります。
1.個人として努力し、成果を上げることができる
2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
4.価値観や立場の異なる人と協力して、成果を上げることができる
5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる
これを、前回のブログでお話しした“「社会人基礎力」の12の能力要素”に振り分けると以下のようになります。
3つの能力分けは、
オレンジ→前に踏み出す力、黄色→考え抜く力、水色→チームで働く力です。
OfferBox の『AnalyzeU+』の適性診断の結果と、上記の「企業に伝えるべき強み」を参考にして、自分の経験から強みを伝えると良いと思います。
しかし、このまま「私の強みは〇〇力です。」というように単純に書くのではなく、それを細分化した言い方(例:コミュニケーション能力→相手の本音を引き出す力、相手の懐に飛び込んで人間関係を作ることができる等)をすると良いです。
そうすることで、他学生との差別化を図ることができ、自己分析がしっかりできているという評価に繋がりやすいです。
自己PRの書き方
今度は、自己PRの書き方の流れを紹介します。
今回は、2つの書き方を紹介します。
1つ目は、1つの内容について書く方法
①自分の強み
・どのような強みを持っているのか
②活動内容
・実際のエピソードを書く(いつ頃の、どのような活動か。)
③活動の中での課題/目標
・そこでどのような課題があったか。どのような目標を立てたか(組織として+個人)。
④目的・決意
・課題/目標に対して、何をしないといけないと考えたのか。
⑤主体的な行動
・その中でぶつかった壁や困難だったこと
・それをどのように乗り越えたのか
⑥結果・成果
・結果としてどうなったのか
⑦まとめ
・社会人になって、この経験をどう活かすか、どう貢献するか
もう1つの書き方は、3つのエピソードを書く方法
①自分の強み
・どのような強みを持っているのか
②エピソード1
・活動内容/強みを生かして何を行ったか/結果(※簡潔に)
③エピソード2
・活動内容/強みを生かして何を行ったか/結果(※簡潔に)
④エピソード3
・活動内容/強みを生かして何を行ったか/結果(※簡潔に)
⑤まとめ
・強みは何か再度伝える
・強みや経験を活かして、どうしていきたいか
この2パターンがあります。
・1つのエピソードについて書く
内容を濃く書くことができるため、相手に伝わりやすい文章になる。
1つのエピソードだけで語るため、ほかの場面でどれくらい実践できているのか相手に分かられない。
・3つのエピソードを書く
1つのエピソードを書くよりも、1つひとつの内容が薄くなる。
しかし、再現性があるという評価をもらえる。
ということで、どちらにもメリット・デメリットがあります。
そこで、私が実践していた方法をお伝えします。
私は、エントリーシートに書くときは、1つのエピソードについて書いていました。
理由としては、エントリーシートは選考の一部であり、その内容で合否が出されてしまうものであるため、具体的に相手にイメージしてもらうことが大切であると考えていたからです。
そして、履歴書に書く時には、3つのエピソードについて書いていました。
理由は、履歴書は面接の際に直接持っていく企業が大半であり、それを元に面接を行うため、面接でしっかりと語れるように準備をしておけば、相手に具体的に伝えることができるからです。(面接で質問してもらえる内容を自分から作るということも、1つの策です。)
また、履歴書は書くスペースが限られているため、1つのエピソードを具体的に伝えることが難しいと感じたからです。
これは、私が自分なりに考え行っていた方法で、「この方法が絶対良いよ。」ということではないので、参考程度に考えていただければと思います。
まとめ
「企業に伝えるべき5つの強み」と「社会人基礎力」については、自己PRを書くうえで参考になると思うので、意識してみてください。
自己PRの書き方は、1つのエピソードでなければいけないわけでも、複数のエピソードがないといけないわけでもありません。
周囲にとらわれず、自分をうまく伝えられる方法で書いてみてください。