面接で大切なこと
はじめに
みなさん、面接において大切なことってなんだと思いますか。
自己分析がしっかりできていること?志望動機をしっかり言えること?
実は、第一印象が大きく影響します。
この時によく挙げられるものは、アメリカの産業心理学者アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」です。
上記の図に示されているように、「視覚情報→55%、聴覚情報→38%、言語情報→7%」が コミュニケーションで相手に与える印象になります。
視覚情報は、身だしなみや表情といった「外見」と、姿勢や仕草などの「態度」
聴覚情報は、声の大きさや話すスピード、抑揚などの「話し方」
言語情報は、「話の内容」についてです。
長い時間、議論をしたりする際には、話の内容や論理性などが大切になってきますが、面接という短い時間の中では、第一印象が与える影響がとても大きいと思います。
メラビアンの法則
そこで、実際に大事なポイントについて、細かく記していきたいと思います。
外見
まず、外見の「視覚情報」です。表情や目線、服装、髪型などの身だしなみも含まれます。面接などで初対面の人と接する際には、TPOをわきまえた身だしなみを心がけましょう。
身だしなみ
ほとんどスーツで面接をすると思うので、面接前には必ず鏡で身だしなみをチェックしましょう。
☑︎ネクタイが緩んだり曲がったりしていないか
☑︎襟は折れていないか
☑︎汚れはないか
など、 最低限のマナーは心得ておくようにしましょう。
これは、遅刻の次にマイナス印象を与える可能性が高くなります。
直前でも1分あれば確認できることなので、しっかりチェックしてから会場に入るようにしましょう。
また、一番忘れがちですが、靴は最初に見られるポイントと言っても良いほど、重要な部分です。
面接の前日に、きちんと磨いておくと良いです。
態度
態度も「視覚情報」の1つです。話す時の姿勢や目線の位置、そして動作や仕草など見られています。相手の信用を得るには、話の内容以上にこの「態度」を意識しましょう。
表情
面接中、基本は笑顔を保ちましょう。
もちろん緊張している中、笑顔を保つことは難しいと思いますが、口角を上げることを意識するだけで表情は変わります。
口角を上げることで、笑顔になり、声のトーンも高くなります。
しかし、常に笑顔でいれば良いというわけではありません。「話す内容に合わせて表情を変える」ことも大切です。真剣な話の場面で、笑っているなどは相手に良い印象を与えません。
姿勢
背筋を伸ばして良い姿勢で面接を行うことです。
猫背になってしまうと、身体全体が下向きになり自信ややる気が感じられません。なので、背筋を伸ばし、自信があるように見せることを、意識してみてください。
視線
相手の目を見るようにしましょう。
面接官の目を見て話すのが苦手、という学生もいるかと思います。そういった人は、面接官の眉毛の辺りや首元(ネクタイの結び目)を見てなるべく視線を逸らさないようにしましょう。
視線が定まっていないと、「自信がない人」という印象を与えてしまう可能性があります。
でも、目を見られていないと、「話を聞いているのかな?」と思われてしまう可能性もあるので、徐々に目を見て話せるように練習を重ねることが大切です。
日常生活から、誰かと話をするときは目を見ることを意識して慣れてください。
相槌
相槌を打つということはとても大切なことです。
「相手の話をしっかり聴ける、誠実な学生である」という印象を与えることができます。
また、話を聞きながら相槌を打つことも大切ですが、初めて知ったこと、自分の考えにはなかったことを周りの人が話している時と、普段で少し変化があると、なお良いと思います。
さらに、新たに知ったことに対して、質問や自分なりのコメントを残すことができれば良いと思います。
無意識で頷く事は少ないと思うので、普段の何気ない会話から頷く練習をしてみると習慣づき、意識しないでもできるようになると思います。
話し方
次に話し方、つまり「聴覚情報」です。話し方や声のトーン、大きさ、速さなどを相手に合わせて変える必要があります。相手がゆったりとした態度で聞く姿勢を持っているのに、こちらが慌てて話してしまうと、うまく内容が伝わらないという事があると思います。なので、内容以上に、話し方には注意しましょう。
大きな声ではっきりと喋る
ここで大事なことは、大きな声でハキハキと話すことです。小さい声で話していると自信のなさなどが伝わり、「この子大丈夫かな?」って思われてしまいます。
なので、面接では特に第一声を意識して大きな声で話しましょう。最初の挨拶で元気がないと、それが相手に印象づいてしまい、後半から元気よく振舞っても挽回できない可能性があります。面接室に入って行く時のあいさつ、自己紹介の場面から意識しましょう。
話の内容
最後の壁は話の内容、つまり「言語情報」です。相手とコミュニケーションを取る時、ここが間違っていたら、いくら「視覚情報」と「聴覚情報」の要素が優れていても、相手に矛盾を与えてしまい、印象がダウンします。そのため、話の内容や構成、言葉の選び方も相手に合わせて変えることが大切になってきます。
まとめ
・面接という短時間では、第一印象がとても大切
・メラビアンの法則を理解し、意識すること
どれも“当たり前”のことと思うかもしれませんが、意外とできていない人が多くいると思います。
また、面接の時だけちゃんとすれば良いと考えるのも危険です。
なので、高を括ることなく、意識して習慣づけて、自然とできるようにしておきましょう。
私の就職活動
- 就職活動のスケジュール
- 私の就活を始めた時の話
- 就活 春 (5〜6月)
- 就活 夏(7〜8月)
- 就活 秋 (9〜12月)
- 就活 冬 (1〜2月)
- 就活 情報解禁 (3月〜)
- 就活を続けてきて・・・
- 就活生のみんなへ。
就職活動のスケジュール
まず、はじめに私の就職活動の流れについて、以下にまとめました。
21卒のみんなとは異なるから、参考になるからわからないけど。
目安としてどのようなことに取り組んだら良いのか、どの時期に何をしておいたら良いのか、イメージをつかんで欲しいと思ったので、載せました。
また、これらは「やれば良い」という思いだけで進めるのではなく、自分なりに“何を” “いつまでに” “何割程度”終わらせるなど、月ごとに目標を立てることをオススメします。
私の就活を始めた時の話
私は、大学3年生の5月に就活を意識し始めた。
正直そのときは社会人になってやりたいこととか、まったく無かった。
というより、社会人とか、働くっていうことについて、ほとんど考えたことがなかった。
しかも、教育系の学部に進んだため、周りに就活を考えている人が少なく、話し合える友達も全然いなかった。
だから、何もかもが未知数。
正直、始めた頃は不安しかなかった。
でも、あるインターンで同じグループになった就活生が、自分の将来について本気で考えていて、やりたいことも明確に持っていた。
その友達と会ったとき、キラキラしててカッコいいって率直に思ったし、自分もそうなりたいって思うようになった。
そんな、私の就活について話していきたいと思う。
就活 春 (5〜6月)
大学3年の春。
就活を始めたばかりの私は、とにかく合同企業説明会や対策セミナーにたくさん参加した。
合同企業説明会に参加した理由は、自分の将来やりたいことがなかったこと、また企業についての知識も全然なかったため、とにかく視野を広げて、“やりたい!”と思えることを見つけたかったから。
対策セミナーに参加した理由は、就職活動をどのように進めていったら良いか、“未知の世界”であったから。自己分析のやり方や、ESの書き方、面接のコツなど、あらゆる情報をたくさん吸収したかったから。
就活 夏(7〜8月)
そして、夏。
様々な業界(金融・IT・旅行・音楽・人材など)の1dayインターンに10社程度参加した。
この時は、どの企業に行っても興味を持ってしまい、正直やりたいことを絞ることはできなかった。
だからこそ、インターンの中のグループワークなどを通じてどのような仕事内容があるのかを理解しながら、とりあえず視野を広げることに注力した。
そして、Job Tryoutというイベントにも参加した。
このイベントは、どんな企業が来るか、行ってみないとわからない。
でも、6社のプレゼンを7分ずつ聞くことができるため、情報収集には役に立つ。
その後のビジネスゲームは、その時のテーマ(顧客課題、職種体感など6種類)に合わせた仕事理解ができるから、どんな仕事があり、その中で自分がどんなにことをしたいかを考えることが出来た。
また、ゲーム中の言動を企業担当者が評価をしてくれるため、何を強みとして捉えてもらえるのかという自己分析にもつながる。
私は、このイベントは効率よく就活を進められるため好きであった。
就活 秋 (9〜12月)
秋。
夏休みが終わり、大学の講義が毎日あったため、授業の前の午前中や授業後に参加できるような半日のインターンシップやセミナーに積極的に参加した。
また、大学で学生団体を作ってくれた友達がいたので、みんなで集まってキャリアコンサルタントの方からたくさんのことを教わりながら、切磋琢磨していた。
そして、この時期になって少しずつ就活の軸ができてきた。
とはいえ、業界はやはり幅広いまま。笑
OB・OG訪問も、最初は大学の先輩(内定者・社会人)から始め、自分にあった業界や職種について一緒に考えてもらった。
そして、その業界や職種の方と会ってお話をさせていただき、社会や仕事についての理解を深めた。
また、この時期からは、インターン先の早期選考も始まり、ESや面接に苦戦しながらも、就活仲間との協力、エージェントの方の力をお借りして、良い結果を残すことができた。
就活 冬 (1〜2月)
解禁が近づいてきた、冬。
1月は、だんだんと就活生が焦り出す頃。
私も周りにつられて焦ることもあったが、内定があるということが心の支えとなっていた。
だから、自分らしくマイペースに早期選考やインターンを続けることができた。
そして、合同企業説明会の開催も多くなり、何度も足を運び、自分が知らない企業、あまり興味のない業界の説明をたくさん聞いた。
3月になるとESラッシュがくるということも先輩から聞いていたので、その前に自己PRと学チカは200字、300字、400字、600字というように、同じ内容でも字数を変えて用意して、この2つにかける時間を最小限に抑え、志望動機や企業特有の設問に着手できるように心がけていた。
就活 情報解禁 (3月〜)
3月。いよいよ情報解禁。
一生懸命将来を考えて就活をしている人、なんとなく就活をしている人、これから就活を始める人…みんなが本気になる時。
合同企業説明会は、企業数も就活生もすごく多かった。
そして、就活生のライバル意識がとにかくすごい。
自分のことしか見えなくなっている人が多く、周りが見えていない。
選考の場面でも、2月以前は“みんな一緒に頑張ろう!”みたいな協力の雰囲気があったのに、3月に入って一気に個人戦に変わった感じがして、空気感が怖かった。
実際、これが普通なのかもしれないけど。
でも、私はこの時に「場数を踏んできていてよかった」と思った。
なぜなら、“慣れていない就活+緊張した空気感”では、いつも通りの自分を発揮することはできないと感じたから。
で、3月はプレエントリーをとにかくして、平日は説明会に2〜4社参加して、早期選考を受けていた企業の面接に行き、夜はESやSPIを計画的にこなして…💦って感じだった。
4月以降は、ESを提出した企業の選考が少しずつスタートしていたので、学校と両立しながら取り組んだ。
その段階で、内定をいくつかもらって就活を終わらせることもできたが、後悔したくなかったので、6月から面接が始まる企業の面接も受けてから決めることにした。
6月に選考が始まる企業は、本当に展開が早くて、即日に連絡が来て、翌日にまた面接を行う企業もあった。
毎日やること多いし、慣れていないことを繰り返し行うから、体力勝負な部分が多かったけど、楽しんだもん勝ち!
辛いと思っていたら、やる気も起きないし、逃げたくなるし、それが説明会や選考の場面で表情にも出てしまって悪循環でしかないからね。
就活を続けてきて・・・
最初、私は目的を持って…というよりは、ガムシャラに動いていただけであった。
でも、そのことによって、社会についての理解が深まって、今は自信を持って語れるぐらい、将来やりたいこと、社会に貢献したいことが明確になった。
今まで、就活仲間や先輩、エージェントの方にすごく頼って助けられた部分もあれば、怒られたこともあるし、悔しくて泣いたこともあった。
だけど、本気で挑んで、自分の視野が広がっていくことを実感できたから、「就活嫌だな。」って思ったことなんて1度もないし、最後まで悔いなく楽しむことができた。
そして、周りの就活生にとても恵まれた環境で就活が出来たことに、すごく感謝している。
就活しなかったら出会うことができなかったはずの友達とたくさん繋がりを持てたし、それによって様々な価値観に触れて、一人の人間として成長できた部分もあったし、何より就活の情報を共有することで、お互いの利益になることも多くあった。
就活生のみんなへ。
「就活の進め方」に正解なんて1つもない。
だから、みんなには、自分の思ったように、満足のいくように行動してほしい。
最初は、やりたいことが明確になっていない人がたくさんいるから、焦らずに視野を広げてみて!
ただ、インターンでも合同企業説明会でも、自分なりに目標を持って挑むということは忘れずに。
そうすることで、無駄だったって思うことが減って、全てが良い経験に繋がっていくと思う。
だからこそ、とにかく行動することが一番大切!
もちろん、就活をする中で、苦しくなること、壁にぶつかることもあると思う。
けど、それは「成長」している証拠。
順調な時は、今までの経験から自分のできる範囲内であっただけ。でも、それだけじゃ何も変化しないし、成長しない。
だから、どんな辛い時でも前を向いて、ゆっくりでも前進していって。止まってしまったらそこで終わってしまうから…。
そして、辛くなったら一人で抱え込まずに周りにたくさん頼って。
訳がわからないのに、一人で頑張ろうとしたって余計苦しくなるだけだから。
周りを頼ることは、恥ずかしいことでも、迷惑なことでもない。
逆に、素直に現状の自分を認めて、周りを頼れない人ほど失敗していたのを私は友達で何人も見て来たから…。
絶対に、一人で悩むことだけは避けてほしい。
これに付随して、言いたいことは、就活中に出会う仲間は絶対に大切にして欲しいということ。
インターン等で同じチームになったから、「この時間の中だけ仲良くしよう。」「終わったら関係ない。」って考えは本当にもったいない。
同じ業界を目指す学生であれば、情報を交換し多くの知識を持つことはすごく役に立つし、選考とかの内容も教え合える関係になれると、お互いの利益につながる。
また、自分の目指す業界でなくても、その情報を持っていることで自分がその業界を選ばない理由を話せるようになったりするので、絶対メリットはある。
なので、私が就活を通じて大切だと思ったことは、
・目標を持って挑むこと
・辛い時でも「成長」しているんだと思って、行動し続けること
・困った時は、周りの先輩や社会人を頼ること
・就活の仲間を作り、切磋琢磨すること
・たまには友達と遊んだりしてリフレッシュすること
の5つです。
これから先、楽しいこと、不安になること、どうしたら良いかわからなくなること、色々あると思うけど、とにかく“自分らしく”頑張ってください!!
私自身、就活が終わったので、これからは21卒以降の後輩のために、自分の最大限を尽くして貢献していきたいと考えています。
一緒に頑張っていきましょう!
GDに苦手意識のある人へ
はじめに
GDは、得意な人と、苦手意識を持つ人が大きく分かれると思います。
私は、ありえないぐらいGDが苦手で、できれば避けたいって思うぐらいでした。
でも、GDを選考で行なっている企業はとても多くて、避けることは不可能です。
(たまに、インターンに参加したり、そこで成績を残した人はGDをスキップできることもあった。)
そこで、私がGD苦手なりにどのように選考を通過できるコツを掴んだのか、書いていきたいと思います。
私自身のGDの苦戦
私は、最初からGDに対して苦手意識を持っていましたが、想像以上にできませんでした。
・学校であれば、知っている人とディスカッションをすることが多いが、初めてあった人とGDを行わなければいけないということ
・自分よりも優秀な大学の人ばかりですごく劣等感を持ってしまったこと
これらによって、自分らしさを持ってGDをすることができませんでした。
というか、ひどいときは全くもって自分の意見を言えませんでした。
それが悔しかったので、私は1dayのインターンシップにたくさん参加することにしました。
・GDの基本的な流れをつかむこと
・いろんな人とGDを行い、自分がどうチームに貢献していけるのかを考えること
これらを目的としました。
そして、毎回インターンが終わった後に何ができて、どこが課題か、次は何を目標にするかを考えるようにしました。
そうすることで、次第にどのようにGDを進めるか、チームを引っ張っていく役割までもできるようになりました。
また、GDをいろんな企業でやることで、同じようなテーマが出て応用できることも多くあり、経験の大切さを実感しました。
GD苦手な私が本選考で心がけたこと
まず、私はグループで1〜2番に着くぐらい早めに行って、一緒にGDをやるメンバーと仲を深めながら、どんな人なのか自分なりに理解するようにしました。
そこで、自分がどの役割についたら良いかも考えるようにしました。
GDが始まったら、「まず役割どうしますか?」、「時間配分はこんな感じで良いですか?」のような声かけを率先して行いました。
そして、テーマについて自分の意見があるときは、なるべく最初に意見を言うようにしました。
しかし、自分自身の経験から語ることが難しかったり、考えたことのないテーマで自分の意見をすぐに持てないときは、誰かの意見に共感をして、それに付け足しの意見を言うように心がけました。
もしくは、周りの意見を聴くことに徹して、書記の役割にまわり、みんなの意見を視覚的にわかりやすいようにまとめ、それを簡潔にメンバーに伝えるということを実践していました。
また、周りに意見を求めたいときは、メンバーの名前を呼ぶようにしてチームが仲良くできる雰囲気作りをしました。
そして、意外とやりたがる人が少ない発表役を自らやるようにしていました。
(ここで、チームの意見をしっかりまとめ、簡潔にわかりやすく伝えることで、高評価をもらうことができるから)
私は、自分なりに模索してたどり着いた答えがこれでした。
このやり方をどんなメンバーの時でも実践できるわけではないですし、実際インターンシップの選考などで落ちたことももちろんあります。
しかし、自分の貢献の仕方を見つける前に比べて、結果は著しく良くなりました。
まとめ
結果として、気をつけたことは下記の7点です。
・GDが始まる前に仲を深めて、メンバーの特性をつかむ
・GDで決めるべきことについて先陣を切って声をかけること
・テーマへの知識がないときは、自分が一番貢献できる方法を探す
・話すときは大きな声で、簡潔に
・メンバーが話しているときは相手を見て相槌を打ちながら聞くこと
・メンバーの意見に矛盾を感じても最初から否定はしないこと
・発表があるときは、発表役を進んでやること
「GDが苦手な人がこのやり方ならできる」というわけではないので、経験を重ねながら、自分はどのようなやり方であれば上手くいくか探ってみることは、とても大切だと思います。
その上で、「このやり方なら自分にも合うかも」ということが上記にあれば、実践してみてほしいです。
グループディスカッションのコツ
はじめに
今回は、GDの役割や時間配分、進め方についてお話したいと思います。
特に、時間配分については、初めての時には何も決めずに始めてしまう人が多くいます。
そうすると、GDの時間が限られているため、時間内に終わらせることができないという問題が起こります。
しかし、これが仕事であったら“納期に間に合わない。”なんて許されることではありません。
そのため、時間内に終わらせるということは守る必要があります。
そういったときに、最初にチームでどう進めるのか、決めて置くことはとても重要になります。
GDでの役割
司会
・ディスカッションをリードする役割
→複数の人数で効率的にディスカッションを進めるために必要な役割
→議論の拡散と収束を意識して、時間内に答えを導けるようにする
・メンバーが発言しやすい雰囲気を作る
→発言を自分からできないタイプの人に声をかけ、発言できる状況を作る
※議論を仕切ってしまわないように注意!
書記
・議論した内容を書き溜めてまとめる
→メンバーが言った意見の要点をまとめる
・書くだけではなく、話し合いの途中でみんなの意見をまとめ、伝える
→全員が見やすいように工夫してまとめる。
→拡散フェーズと収束フェーズ分けて書くと良い
※メモに集中して発言をしなくならないように注意!
タイムキーパー
・こまめに時間をチェックし、議論の進捗を確認する
→議論に集中してしまうと、時間を忘れて、結論まで導くことができないことがあるため、重要な役割
・ただ時間を伝えるだけではなく、議論の流れを方向付ける発言を心がける
→「残り〇〇分なので、今までの意見をまとめていきませんか?」など
どのようにGDを進めると良いか
アイディアタイプのGD
①あいさつ・自己紹介をする(GDの前に自己紹介をしている場合は省略可能)
・初対面のメンバーで議論をするため、簡単に自己紹介をする
②役割の決定(※役割を決めてはいけないという指示が出る場合もある)
・司会/書記/タイムキーパー等の役割を決定する
③時間配分の決定
・議論の進め方とタイムスケジュールを決める
→時間内に結論まで出しやすくなる
④前提条件を揃える
・チーム内で共通認識を持ち、定義を共有する
→全体の方向性が決まる
前提を揃えるときのポイント
1.語句の定義・・・曖昧な語句を定義づける
2.対象の設定・・・対象は誰なのか考える
3.出題の意図・・・何を目的として出題されているのか
4.ゴールの共有・・・最終的な結論の形を考える
⑤アイディア出し(拡散)、アイディアの統合
・可能な限り多くの意見を出し、同じような意見をまとめ、精査する
アイディア出し:ブレインストーミング
1.可能な限り多くの意見を出す(質より量)
2.自由奔放にアイディアを出す
3.出された意見に対して批判をしない
4.アイディアを統合し、発展させる
統合:KJ法
1.アイディアをラベル化する(ブレインストーミングで行うもの)
2.ラベルをグループ化する(関係性のある意見をグルーピングする)
3.関係性を図式化する(グループ化したものの関係性)
4.図解を元に文章化する
⑥アイディアの絞り込み(収束)
・みんなで決めた評価軸に沿って、良いアイディアを選択する
(※アイディアタイプは、前提を再確認することが大切→筋が通る)
⑦選択したアイディアを具体化する
・具現化し、オリジナリティのあるものにする
→絞り込むだけでは、一般的なアイディアが多いため、そこから具現化することで他グループと差別化ができる
⑧発表の練習
・練習を通して、抜け漏れがないか再度チェックする
(グループの誰もが発表を任されてもできるぐらいまで共有することがベスト)
問題解決型のGD
①あいさつ・自己紹介をする(GDの前に自己紹介をしている場合は省略可能)
・初対面のメンバーで議論をするため、簡単に自己紹介をする
②役割の決定(※役割を決めてはいけないという指示が出る場合もある)
・司会/書記/タイムキーパー等の役割を決定する
③時間配分の決定
・議論の進め方とタイムスケジュールを決める
→時間内に結論まで出しやすくなる
④前提条件を揃える
・チーム内で共通認識を持ち、定義を共有する
→全体の方向性が決まる
⑤問題点・原因の洗い出し(拡散)
・与えられたテーマの問題点、原因を洗い出す
⑥主原因の特定(収束)
・問題点、原因の中で一番影響を与えているものを絞り込む
・評価軸に沿って、優先順位を決定する
⑦ターゲットの選定
・現状分析、主原因に基づいてターゲットを選定する
→ターゲットは問題に対するインパクトの大きいものを選ぶと良い
※ターゲットが不明確なまま解決策を考えると、議論が抽象的になり、収束しない可能性がある
⑧解決策の洗い出し(拡散)
・可能な限り多くの意見を出して、同じような意見をまとめ、精査する
⑨解決策の絞り込み(収束)
・評価軸に沿って、最も良い解決策を選択する
⑩選択した解決策を具体化する
・具現化し、オリジナリティのあるものにする
⑪発表の練習
・練習を通して、抜け漏れがないか再度チェックする
(グループの誰もが発表を任されてもできるぐらいまで共有することがベスト)
どちらのタイプも、①〜④のGDの本題に入る前の準備の段階は、素早く時間をかけずに行うことが大切です。
アイディアの拡散・収束で時間をかけ、なるべく多くの意見をグループで協力して出し、納得のいく結論に持っていくことがスムーズに進めるためのポイントです。
まとめ
GDの役割はどれも大事なものです。
ただ、「役割についたほうが評価が良くなるだろう」など考えて役割につくのなら、役割につかずに意見をたくさん出せる人の方が評価が高くなってしまうことがあります。
いかに、自分の立場を理解し、その中でどのようにチームに貢献したらよいのか、ということを考えられているかが1番のポイントになるでしょう。
GDの進め方に関しては、企業によって進め方の指示があるもの、30分、1時間、2時間などと時間制限だけを設けられているものがあります。
その中で、いかに効率よく、具体的な提案ができるかが求められます。
GDを仕事に置き換えて考えたときに、大切となる3つのことがあります。
それは、①スピード、②正確さ、③丁寧さです。
仕事では、クライアントに提案を行うとき、“期日をしっかり守り、正確な情報を元に、相手にわかりやすい資料などを用意する”ことが基本です。
そのため、GDに取り組むときもこの3つを意識して臨むと良いと思います。
グループディスカッションとは
はじめに
みなさん、グループディスカッション(GD)は“なぜ”行うのか、どういった目的なのか、理解していますか。
また、どのような点を評価ポイントとして見られているか知っていますか。
これらについて、今回は書いていきたいと思います。
なぜ、企業はGDを取り入れているのか
GDは、1グループ5〜6人くらいの学生で分けられ、与えられたテーマについて話し合いを行い、その様子を人事が見て評価するという形式です。
これは、「会社に入った時の会議などでどのような役割、能力を発揮できる学生であるのか」というポイントを見るためです。
そのため、GDを取り入れる理由として、
・面接では見えにくい学生の雰囲気や言動を見たい
・面接では判断しにくい価値観や能力を見たい(GDは事前準備ができない、素が見えるため)
・ 複数の学生を同じ基準で評価できる
というものが挙げられます。
どのようなことをチェックしているのか
コミュニケーション能力(傾聴力)
・話す力だけでなく、周りの意見を聴く力とのバランスが良いか
・“相手に耳を傾けて聞く力”、“相手の意見を肯定的に捉え、素直に引き出す力”など
「話す」時のポイント
・周りの人とアイコンタクトを取りながら話す
・議論の流れに沿って、相手にわかりやすく簡潔に伝える
・みんなに聴こえるよう、大きな声でハキハキと
「聴く」時のポイント
・話している人とアイコンタクトを取る
・頷きながら話を聞く
・同意や共感をした際は、相づちを打つ
協調性
・チームワークを大切にして、議論を進めているか
・違う立場や意見を持つメンバーが、お互いに助け合いながら、同じ目標に向かって、それぞれがやるべきことをする素質があるか
(※相手の顔色をうかがったり、周りの意見に合わせることだけが良いわけではない)
リーダーシップ
・チームを引っ張って、まとめることができているか
・“話し合いの方向性を決めるなどの集団をまとめる力”、“周囲を巻き込んで動かす力”など
(※「リーダーポジション争い」はしないように注意)
主体性/積極性
・積極的に議論に参加しているか
・“能動的に物事に取り組む姿勢”が大事
・「どの役割であれば、評価が高くなる」ということではないので、最初から最後まで、自分のできることを探し続けることを意識する
論理性
・発言に根拠/一貫性があるか
・“物事を組み立てる力”、“根拠を示して理路整然と説明する力”、また“要点を押さえて周囲にわかりやすく伝える力”など
・初対面の人と共通認識をもってディスカッションを行なうためには、誰が聞いても納得できる論理的な展開を意識することが大切
発想力
・“柔軟なアイデアを提示する力”は印象に残りやすい
・発想することが苦手な人も、日頃からニュースや業界の知識を身につけるように心がけておくと、良い発想につながる
(→業界やその企業の仕事内容に関わるものがテーマになることも少なくないため)
これらは、評価項目として入っていることが多いものです。
しかし、業界や企業によって、仕事で必要なスキルが違うため、どの項目に重きを置くかは異なります。
まとめ
・GDを取り入れる理由は、「会社に入った時の会議などでどのような役割、能力を発揮できる学生であるのか」を見極めるため。
・評価項目として一般的に多いものは、コミュニケーション能力/協調性/リーダーシップ/積極性/論理性などである
(※業界や企業によって、重視するものは異なる)